僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「リュウさん!」
サインをせがまれたので書いて渡すと
1人の白衣姿の女の学生さんに呼ばれた
「リュウさんの後ろにいるのって弟さんですか?」
「後ろ?」
振り向くと
オレに隠れるような形で斗真が立っていた
「そうだよ
オレの弟の斗真」
「へぇー可愛いっ!
斗真くんは今何歳なの?」
斗真に目線を合わせて話しかける彼女だけど
斗真は無言だった
「…ごめんね
斗真って人見知り激しくて」
「そうなんですかー
…ん?」
「どうかした?」
「…斗真くん…眠い?」
彼女の言葉にオレは斗真の目線に合わせた
すると目をパチパチさせていた