僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







「竜真くん…
斗真くんに何かあった?」


「聞いてください松永先生」




どうやら松永先生は

來兄が作ってもまた戻したと思っているらしかった

だけどオレから事を聞いた先生は驚いていた

驚いた時に落としたカルテを拾いながら話す





「やっぱり…來真くんの作る料理に慣れているのかもしれないな」


「んなことってあるんスか?」


「稀にね…
やっぱり家庭によって味が違うから」


「…んじゃ斗真
これから危ないんじゃないんスか?

これから先も病院にはお世話になると思いますし
病院食無理だって致命的じゃないスか」


「確かにね…
でも数日は來真くんに協力を願おう」


「数日…?
斗真の入院って今回も長引きますか」


「もう少し安定しないと…
退院は許せないね」


「そうスか…」


「大丈夫だよ

來真くんのご飯は食べられるのなら
いっぱい食べてもらって
それで体力つければ良いだけだから

体力がつけば
退院も許せるからね」


「わかりました
それまでよろしくお願いしまっす」





カルテを拾い終え渡した








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