僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「あ…
おはよう白羽くん
今平気かな?」
「大丈夫だよ
中にどうぞ」
扉を大きく開けて入れるようにすると
外に出るためにガラガラと点滴の車輪の音が少し響いた
その音に3人がハッとする
「……どうかした?」
「斗真…平気か?お前」
「あ……うん
実はほんの3時間前に帰ってきたばかりなんだ
今は平気だから」
帰って早々発作を起こして倒れたことは言わないでおいた
余計な心配かけたくないからね
中にいれて
台所で簡単にお茶を淹れて
3人の前にお茶菓子と共に置いた
「これしか見当たらなかったんだ」
置いたお茶菓子に3人は驚いていた
「これ……
米々堂(まいまいどう)のお煎餅じゃないの!?」
黒木さんがお煎餅のはいった袋を手に持ちしげしげと眺めていた