僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「そうだけど?」
空いている黒木さんの隣に座る
「米々堂のお煎餅って…
おにぎりとセットの高級店じゃないの!」
「あ…そうなの?」
「そうなの?って…
白羽くん知らなかったの?」
「家にあったの持ってきただけ」
「……恐るべし白羽家」
米々堂の名前は知っていたけど
高い店だとは知らない僕は
何故黒木さんが驚いているのかわからなかった
「……わっ!美味しい!」
「確かに美味い……
高いだけあるな」
小谷さんと樹がお煎餅を食べて驚く
僕も袋を開けて齧ってみると確かに美味しい
買って来たのは誰だろうか?
今度聞いてみようかな
「美味しいっ!
美味しいよ白羽くん!
この醤油の香ばしさ
そしてほのかに味のする隠し味の塩のしょっぱさ
醤油と塩のハーモニーだね!!」
隠し味までわかるなんて…
恐ろしいな黒木さんって