僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
でも…喜んでもらえて良かった
「黒木さん…美味しい?」
「うんっ!!」
「良かった」
ニコニコ微笑む黒木さん
素直な良い人が僕の彼女って信じられないけど
嬉しそうで良かった
黒木さんだけでなく
樹も小谷さんも嬉しそうだ
良かった―――
僕は心からそう思った
「……僕少しトイレ行ってくるね」
「わかった!」
点滴を引きずりながらリビングを出た僕は部屋へ向かう
部屋の扉を閉めて
そのまま扉を背にしズルズルと座りこんだ
「……ッ…ハァハァ……」
危なかった…
皆の前で発作起こすなんてしたくないからね
……本当…危なかった