僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「白羽くん!?
入るね!」
勢い良くはいってくる黒木さん
そして扉から数歩離れた場所に倒れる僕を見て息を飲む
「平気!?大丈夫!?」
話すことが出来ない
目を開けると眩暈が酷くなるから目も開けられない
けど少しだけ開けて頷いた
「ちょっと待ってて!!」
倒れた点滴を起こした黒木さんは
離れた線と僕の腕を再び繋げてくれた
まるで医者みたいな対応に驚く
しかも痛みも殆どない
「前に松永先生にお願いして習ったの
医者の免許がないからほんの少しだけどね」
「…凄いね……ゲホゲホッ…」
それから黒木さんは薬を水と共に渡してくれた
飲ませようとしてくれたけどさすがに断った
「……ありがと…」
眩暈は残るけど息苦しさはなくなった
黒木さん…本当にプロの医者みたいだったよ