僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







「どうして?
どうして黒木さんも皆も
そんなことが言えるの?

迷惑なんていらないでしょ
責任なんて背負いたくないでしょ

どうして?
どうして皆は僕に優しくしてくれるの

僕なんて…
一緒にいるだけで荷物になるはずなのに」





ギュッと拳を握る

言いながら僕は僕を責めた

一緒にいたい

一緒にいたくない

矛盾した想いが駆け巡る

色んな想いがぐちゃぐちゃに入り混じって

頭が痛くなってしまいそう





「……わからないよ」


「へ?」


「わからないよ
何で一緒にいたいのか

だけど一緒にいたい
白羽くんの傍にいたい

一緒にいたいのに
理由なんていらないよ」


「……」


「離れて行く方がよっぽど辛いよ
あたしは

傍にいてね」






僕の肩に頭を乗せる黒木さん

温もりが伝わってドキンとした







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