僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
ふたりがバスへ戻って
再び花火を始めたけど
「「…………」」
「やっぱり心配だな」
「うん…
ちょっと早めに切り上げる?」
「そうだな…」
花火を数本袋に収め
俺らは手を繋いでバスへ戻る
バスのステップを踏んで中に入り
俺らの班の席へ向かうと
「……萌」
「何?」
「まだ花火していようか?」
「え?」
「そっとしておこう…ね?」
「うんっ」
恋人繋ぎをしたふたりが
仲良さげに眠っていた
寝ているだけで幸せそうに見えた
「俺らもふたりに負けねぇぐらい花火してラブラブするかっ!」
「うんっ!」
俺も萌の手を握った
すると萌の方から恋人繋ぎをしてきた