僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「えーっ!?
萌は白羽くんを知らないの!?」
「シラハネって誰?」
「白い羽って書く名字の男子だよ
かっこいい名字だから知っていると思ってた…」
「白い羽…
えっ?
アレってハクバって読むんじゃないの?」
「ハクバじゃないよ!
シラハネって読むんだよ?
白羽斗真くん」
「あ…
ソイツ…私と1年の時同じクラスだったわ」
「はあ!?
何で萌知らないのよ?」
「だって関わりなかったもの…」
白羽斗真
確かにそう言う名前のクラスメイトが1年の時いた
ハクバトウマだって名前だと思っていたけど
アイツは本当に謎な奴
遅刻・欠席・早退は日常茶飯事
行事も休むし
来たとしても友達がいないからか静かに座っているし
…存在を知らないって言うクラスメイトは私だけじゃないはず
「にしても意外
美夜が白羽を好きになるなんて」
美夜の性格から言って
白羽とは正反対の
もっと明るい奴だと思ってた