僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
その斗真とは同じクラスだ
だけどまだ弱いみたいで
滅多に学校は来なくて休んでいるみたいだ
積極的に話したのは
あの病院でしかない
だから親しいとは自信持って言えないけど
友達だと俺は信じていた
確かに俺は
目立たないし
地味だけど
…友達はいる
そう確信した
「小谷をからかったら
またアイツ出てくるのかねー?」
「出てくんじゃね?
アイツは小谷の王子様だから」
「ぷぷっ!
王子様っていつの時代だよ
お伽噺かよ
馬鹿みてー」
……馬鹿みたい
確かに馬鹿かもしれないな…
俺は踵を返した
次第にソイツらの声も聞こえなくなった