僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
「…なぁ
何で担任と保健室の先生が一緒に花火しているんだろうな?」
バスへ向かいながら樹が呟く
私は女の勘を働かせた
「私の予想だけど…
松本先生は佐藤先生が好きなんだと思う」
「はっ!?」
「だって松本先生も佐藤先生も独身でしょ?
あの年齢で独身って
うちの学校いないと思うんだ
年齢も近いし独身同士だから
話しも合うんじゃない?」
「マジか……」
「まぁ私の勘だけどね」
どうなるかは…まだわからない
バスに戻った私たちだけど
美夜も白羽もまだ仲良く夢の中で
私は行きに美夜が座った窓際
樹は隣の通路側に座った
「多分このまま寝ていれば
酔うとかの心配ないだろ」
「そうだね」
結局ふたりは
バスが出発してから
学校前に到着するまで寝ていた
だから貰った酔い止めは無駄に終わってしまった
色々なことがあった自然の森へレッツゴー
ネーミングセンスなくて笑ったけど
行って良かったと心から思えた
いつまでもあのメンバーで仲良く生きていけますように
いつまでも
樹と一緒にいられますように
私はそう
願うのだ……いつまでも
【第1章 END】