犬猫系彼氏との付き合い方«番外編»【完(仮)】
学祭という名の地獄«後編»-side優菜
「カフェやってまーす!
来てくださいねー!」
学園祭が始まって、私はチラシ配りをすることになった。
あぁ、どうか知り合いに会いませんように!
「あれ?里田さん?」
聞き覚えのある声に振り向くと、そこにいたのは佐野くん。
図書室でのことがあって、少し苦手な人。
「あはははっ
そんなに身構えなくてももうあんな事はしないよ」
正々堂々戦うって決めたし、と言いながら爽やかに笑う佐野くん。
あんなことが無ければ、いい友達にはなれたのかな……