犬猫系彼氏との付き合い方«番外編»【完(仮)】
「ただいまー……」
5時を少し回った頃、俺の妹は帰ってくる。
「音羽……!」
「翼にぃそろそろそのお出迎え止めてくれない?」
音羽の言うお出迎えというのは……
リビングに入ってきた妹にタックルをかましながら抱きつく、という物。
昔はもっと穏やかだったのだが……
ライバルであり弟である翔と音羽の取り合いになった時、どちらが先にたどり着くかが重要になりいつの間にかこうなっていた。
「無理、翔より先に抱きつきたいし」
「あ、そう
でもいい加減離れてくれないと手が滑っちゃいそう」
しかたない。
でもまあまだ翔も戻ってねーし、いいかな。