犬猫系彼氏との付き合い方«番外編»【完(仮)】
同じクラスになって分かったこと。
彼女には好きな人がいる、ということ。しかもかなりのイケメン。
「はぁ」
「溜息なんて景気わりぃな」
思わずついた溜息に、後ろから声がかかる。
見なくてもわかるその声は、俺の友達のもの。
「うるせ…」
「うわぁ覇気ねぇなぁ」
何やら楽しげに笑いながら、俺の頭をわしゃわしゃと、それはもう面白くてたまらないとでも言うように撫で回す。
「そんなお前に朗報だよーん」