犬猫系彼氏との付き合い方«番外編»【完(仮)】
「うわ、お前……それはいくら何でも……」
「……」
図書室での出来事を友達に言うと、なんとも言えない顔で引かれた。
今回ばかりは俺が悪いし何も言い返せない。
「その後、ばったり高山さんに会ったと思ったらタックルかまされて、気づいたら首締められてた」
あの時は天国への梯子が見えた気がしたよ。
「え、高山さんってあの?」
ちらり、と彼女の方に視線を送ると、驚いたように声を上げる。
「……あぁ」
「なるほど、敵は一人じゃない、と」
ゲラゲラと笑いながらお腹を抑えるそいつにチョップをくらわせる。
「うっせ」