犬猫系彼氏との付き合い方«番外編»【完(仮)】
そんなことを思い出しながら大学と家の丁度中間あたりにあるコーヒーショップに入ると、懐かしい後ろ姿が見えた。
「よう」
一人カウンター席に座るその背中に声をかけると、驚いたような二つの瞳が振り返った。
「佐野じゃん、久しぶり」
「卒業ぶりくらいかな」
久しぶり、と声をかけると高山さんが懐かしそうに目を細める。
「もう三ヶ月経つんだね…
大学どう?」
「まぁぼちぼち、かなぁ
あ、カツラの先生見つけた」
「なにそれ大収穫じゃん」
二人で笑い合うと、何だか数ヶ月前に戻ったような気になってしまう。