犬猫系彼氏との付き合い方«番外編»【完(仮)】
「皆、元気にやってんのかなぁ」
「優菜は、まだちゃんと先輩とラブラブやってるよ」
思わずこぼれた言葉に、高山さんが律儀に返す。
「あぁ、最後までダメだったなぁ」
先輩が卒業したあとも何だかんだ仲良さげな雰囲気を振りまいていた彼女は、結局付け入るすきもないくらいだった。
だけど、彼女がそれで笑っていられるんならって、もうそれでいいような気がしてきて、むしろここまで来たら結婚してしまえ、なんて思ってしまった自分もいた。
あぁでもほんとに、
「好き、だったんだよなぁ…」
ほんの少し、当時を思い出して声が湿ってしまったかもしれない。