犬猫系彼氏との付き合い方«番外編»【完(仮)】


「まぁ別に、今もたまに連絡するくらいには仲良くなれたし、良かったかな」

「…そう」


少し赤い顔を隠すようにカフェオレを飲みながら返事をする高山さんの周りには、ガムシロップの空容器が四つ転がっている。


…可愛いな。

なんて、柄にもなく思った。
ギャップ…ってやつだな。


「あ、そう言えば一人でいたけど約束かなんか、あった?」


思い出したように聞くと、少し考える仕草をして、笑った。


「ちょっと、心傷中」

「え?なに?失恋?……まじ?」


俺の冷やかしに表情筋が殲滅されたような顔になる。

あぁ、俺、死ぬな。

本能で、悟った。
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