犬猫系彼氏との付き合い方«番外編»【完(仮)】


「どうせ今日の夜暇でしょ、付き合ってよ」


こんなにも冷や汗の流れるお誘いなんてこれまでにあっただろうか。


「えー、と」

「なぁに?」


笑顔図鑑なんてものがあれば間違いなくこれは『不吉なことの前触れに現れる笑顔』と紹介されているだろう。


「……いいえ、ダイジョウブデス」


結局頷くしかない俺は、図書室事件でのトラウマから抜け出すことが出来ていないのだ。




高山さんがかなりの酒豪だと知って後悔したのはその数時間後の話で、「ガムシロップ四つの癖に…」と俺が呟いたのはその更に2時間後、それを聞いたまだまだ元気な高山さんにチョップを決められたのは、そのすぐあとの話だ。



(※話の時間軸的にこやつら18歳か19歳くらいですが、未成年の飲酒ダメ絶対)
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