夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
「な、な、な、なんで」

目の前の愛児が、上半身裸だった。

下は膝下までのパンツだったけど上は裸で、その裸が大問題だったのだ。

引き締まるどころか、まるで無駄な肉がない愛児の身体は腹筋が割れていて、オマケに骨盤から脚に繋がるであろう、いわゆる両側の『セクシー筋』がクッキリと浮き出ていた。

なにこれ……!

私は瞬きも忘れて愛児の裸を凝視した。

凄くイイ身体なんだけど、こんなのじかに見たことないし、どうすればいいわけ?!

息が苦しい、空気が無いみたいに苦しい!

身体中の血液が全部顔面に向かって流れてくるような圧迫感に、目眩がする。

目の前の刺激が強すぎて、よろけた拍子に後頭部をドアにぶつけた。

ガツン!と音が響く。
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