夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
「……あんたにしたら私なんてダサい女だろうけど……私、真剣に私を好きになってくれる男の人を探そうと思ってるの。……ちゃんと恋をしてから、段階を踏んでいきたいの。あんたみたいなイケメンからするとバカみたいかもしれないけど……。だからこういう体だけとか、そういうのは嫌なの」

ああ、何て恥ずかしいんだ!

私、なんで隣のイケメンにこんな胸のうちを語ってるんだろう。

すると愛児は右手を口元にあてがい、視線をさ迷わせた。

「乳臭いガキなんだな、年上の割りには」

「は?!あんた、年下?!」

愛児はヘラーッとした笑顔で私を見て続けた。

「そー。俺、27。お前、越してきた三年前に26っつってただろ?二歳差だ」

な、な、なんだってー?!
< 28 / 110 >

この作品をシェア

pagetop