夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
★★章

アルタイル(飛翔する鷲)

翌日、私は早く起きた。

早く起きて、昨日の出来事をベッドの中で考えた。

何度も愛児が私に向けて言った『ダッサイ女』が耳に残っている。

……ダサい女……。

確かに、ダサい。

私はダサい。

幾度となく菜穂にも、

『ねえ、乃愛!もう少し髪型とか服装、化粧なんかに気を使いなよー。女子力アップしなきゃ男なんか寄ってこないよ!?』

会社から自宅は近い。

制服はスーツタイプで正直着替えるのが面倒だから、家から制服で通う場合もある。

しかも設計課の一員である私は、ひたすらCADの前に座っているか、限られた取引先との打ち合わせが主な業務だ。
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