夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
私がジッと見つめたままこう言うと、彼は私の髪を両手でフワリとすくい上げるようにしながら口を開いた。

「希望がないなら僕のオススメでもいいですか?」

私は即座に頷いた。

「ありがとうございます!凄く助かります」

それから私はカラーリング、所要時間、金額等をカウンセリングと共に説明された。

ああ、ドキドキする!

私は期待に胸を膨らませた。


★★★★★

「お待たせしました。いかがですか?」

可愛い系のイケメン……京野さんは、合わせ鏡をして私に後ろを見せてくれた。

モッサリしていた腰までの黒髪は、 ボリュームを調節されて背中の半ばまでにカットされ、明るめの栗色に変わっていた。
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