夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
……食材、買いにいこう。

で、作りながら食べて飲む。

その時、私は神崎愛児のあの言葉を思い出した。

『 料理も下手なのか三日に一度は焦がしてる。バルコニーから臭うんだよ、焦げくせーったらねーぜ 』

……あいつ、部屋にいるんだろうか。

私はブンブンと頭を振った。

今日はやっぱり外で食べよう。

せっかく女子力アップ計画実行中だしね。

だって今日は気分がいい。

もし焦がしたりしてテンション下げたくないもの。

……何食べようかな。

うーん。

私はもう一度だけ鏡を覗くと、カバンを手に靴を履いた。
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