夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
……それはすっごく魅力的な話だ。

そして無料。

「しかも男の俺なら、男に喜ばれる料理を教えてやれる」

うーっ、いい話だ。

でも……。

「私の事、虐めたりしない?」

愛児は、瞳に力を込めて私を見つめた。

「絶対虐めない」

「本当に料理得意?本当に無料?」

「得意だし無料」

「週に何度?」

「何度でも」

私は迷った挙げ句に頷いた。

「じゃあ……教えてもらおうかな」
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