夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
「俺の部屋で作ろうぜ」

「それは悪いよ。光熱費上がるし。私の部屋でいいよ」

私が愛児を見ながらそう言うと、彼は軽く頷いた。

「分かった」

「先生、何を作るんですか?」

私がそう言うと、愛児は驚いた顔をして手を止めた。

「先生?」

「先生って呼ぶな」

「え?どうして?!」

「愛児って呼べ。じゃないと教えない」

……めんどくさ。

私は内心そう思ったけど、素直に愛児と呼んだ。
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