夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
「お前、これからどーすんの?」

時計を見ると昼前だった。

「朝御飯遅かったから、お腹すいてないしなー」

あっ!

私は愛児を見つめて言った。

「……あのさ、タダで教えてもらうお返しに何か私に出来る事ない?掃除機かけるとか、窓拭きとか……」

愛児は、微かに眼を細めて眩しそうな顔で私を見た。

「じゃあさ」

「うん」

「今から俺の部屋、来て」

「……変なことしないなら、いいけど」

「自意識過剰かよ」
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