夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
番外編

一番光る星

★★★★★★

三ヶ月後。

「……重い女って思ってたんだ」

「はあ?!んな事いってねー」

「言ったよ!重くて悪かったわね!けどさ、私、愛児に結婚を迫るような行動、とった記憶ないけど」

私が強い口調でそう言うと、愛児は切れ長の瞳を不満げに光らせて、私から眼をそらした。

「勝手にしろ」

突き放すような愛児の言葉。

胸の中が、何かに圧迫されたような感覚で苦しい。

そして……むかつく!

私は身を翻すと大股で玄関に向かい、隣の自室へと帰った。

ああ、愛児と喧嘩しちゃった!

内容が内容だけに、喧嘩の域を越えてしまってる気がする。
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