夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
私の強張った声に、愛児が眉を寄せた。
「は?そーゆー意味じゃねえよ」
「じゃあどういう意味!重い女で悪かったわね!」
私は29歳で、愛児は27歳。
付き合って三ヶ月しか経ってないのに、結婚なんて話題、出せない。
だから愛児と街を歩いていても、結婚に関するものが眼に入ったら、見て見ぬふりをしていた。
例えば、ウェディングドレスのディスプレイ。
もうね、『ウェディングドレス?!見えてないよ?眼に入ってないよ?』感を出して歩道に突っ立ってるのが、まるで催眠術にかかった人、もしくはゾンビみたいで、自分でも不気味だった。
けど、私とは真逆で、ドレスを凝視している愛児を見ていると、どうしていいか分からなかったんだ。
だから、一緒にいる時にテレビでウェディング雑誌のCMが流れても、画面なんて見なかった。
「は?そーゆー意味じゃねえよ」
「じゃあどういう意味!重い女で悪かったわね!」
私は29歳で、愛児は27歳。
付き合って三ヶ月しか経ってないのに、結婚なんて話題、出せない。
だから愛児と街を歩いていても、結婚に関するものが眼に入ったら、見て見ぬふりをしていた。
例えば、ウェディングドレスのディスプレイ。
もうね、『ウェディングドレス?!見えてないよ?眼に入ってないよ?』感を出して歩道に突っ立ってるのが、まるで催眠術にかかった人、もしくはゾンビみたいで、自分でも不気味だった。
けど、私とは真逆で、ドレスを凝視している愛児を見ていると、どうしていいか分からなかったんだ。
だから、一緒にいる時にテレビでウェディング雑誌のCMが流れても、画面なんて見なかった。