夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
「もう、いい」

「おい、乃愛」

「離してっ!」

「お前、いい加減にしろっ!俺の話最後まで聞かずにキレてんじゃねえ!」

「勝手にしろって言ったのは愛児でしょ!もう離してっ!」

「待て、こら!」

「触んなっ!離せっ!」

「暴れんな、こら、いてーっ!!」

ベッドの上で勢いよく仰向けに押し倒された私は、愛児のミゾオチに右足で蹴りを入れた。

あー、昨日見た、今流行りのイケメンプロレスラーのDVDが役立ったわ!

私は、胸を押さえてうずくまった愛児の脇を素早くすり抜けた。
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