夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
……加減してるっつーの!!

あんたジムで身体鍛えてるんでしょ?

絶対大して痛くなかった筈だ。

大袈裟なんだよ、このイケメンはっ!!

……今日は土曜日。

菜穂の結婚式は、明日。

出ない。今日はもう家から出ない!

私は自室に帰って鍵をかけると深呼吸をし、両手で髪の毛をガシガシと掻き回した。

★★★★★

翌日。

つまり菜穂の結婚式当日。

私は正装して家を出た。

隣の愛児のドアを見たけどひっそりとしていて、彼が中にいるのかどうかも定かではなかった。

……ふん。知らないよ愛児なんか。

私はカツンとハイヒールを鳴らすとエレベーターへと向かった。

★★★★
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