夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
結婚式は凄く良かった。

菜穂はとても綺麗だった。

新郎側の余興は最高だったし、新婦側のサプライズ演出は、涙、涙でとても感動した。

いいなあって、素直に思った。

幸せな新郎新婦を目の当たりにすると、私は愛児と喧嘩したのが悲しく思えた。

謝りたい。

謝りたいけど、『重い』の三文字が辛かった。

『 俺ほど耐えられる奴はいないだろーしな、お前の重みに 』

……なんなの、なんであんな事言ったの?

わかんない。

どういう意味?

やっぱり私が重いって事?
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