居場所を下さい〜声にならないSOS〜



その頃、まだ中2だった私にはたいした恋愛経験もなかった。


それが理由なのか、いつもなら普通にしていたキスもあの時は何故か怖くて、彼に嫌悪感を覚えた。


私が拒絶の意志を表すと、彼は一気に冷たくなった。


「今までワガママ聞いてやってたのに、手出せないんじゃ意味がねーよ!!」


そう言って私の腕をつかみ、押し倒そうとしてきた。


そして私は悟った。


『男なんて所詮体目当て』
なんだと…。





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