居場所を下さい〜声にならないSOS〜




今まで1度も同じクラスになったことのない、麻伊(マイ)だった。


驚いて麻伊を見つめたまま黙っていると、麻伊が口を開いた。


「梨美ちゃん、私達同じクラスだよ!!初めてだよね。」


まだ掲示板を見ていなかった私は、何と答えればいいのか迷った。


黙ったままでいると、麻伊は私が麻伊のことを知らないから戸惑っていると思ったのか、慌てた様子で話し始めた。



「あっ、いきなりごめん!!私は吉田麻伊。実は1年のころから梨美ちゃんのこと知ってたの」


「私も麻伊ちゃんのこと、1年のころから知ってたよ!!私、まだ掲示板見てなかったからびっくりしただけ☆」


「そっかぁ♪あのさ、梨美って呼んでいい?私のことは麻伊でいいよ☆」


「もちろん!!よろしくね、麻伊!!」





これが大切な友達、麻伊との出会いだった。





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