居場所を下さい〜声にならないSOS〜
カレーの具材を全て入れて煮込んでいるとき、その小さな事件は起きた。
薪が燃えているそばでじゃれ始めた男子たち。
あっ!!っと思った瞬間にはもう遅かった。
煮込んでいた鍋に誰かの体がぶつかり、鍋は地面に落下した。
もちろん中身はこぼれ出し、鍋にあったカレーは全て土と同化していった。
呆然としている私達のところに、担任の先生が駆け寄ってきて、いきなり怒りだした。
確かに私たちが悪かった。
一歩間違ったら、大火傷を負っていただろう。