居場所を下さい〜声にならないSOS〜
麻伊の告白
麻伊が話し掛けてくれたのをキッカケに、私たちはどんどん仲良くなった。
3年生になり、みんなが受験を意識し始めたこの時期。
私は麻伊さえいれば受験なんていいと思えた。
麻伊の存在のおかげで、私のリストカットの回数は見違えるほど減っていた。
それでも辞めることができなかったのは、麻伊への劣等感があったのかもしれないと、今は思う。
そんな生活がしばらく続いたある日、麻伊から突然深刻な顔で話をされた。
それが、私の運命を大きく変えることになる…