居場所を下さい〜声にならないSOS〜
授業が終わって帰ろうとすると、先生に呼び止められた。
また説教?また私を怒らせて楽しむの?
私の心は、先生に対する黒い気持ちで溢れていた。
私は、また前と同じ教室に呼ばれた。
ここに来ると、あの日のことを思い出してイライラしてくる。
私は席に座るなり、先生に問い掛けた。
「今度は何なんですか?」
すると、突然先生は泣きそうな顔をして、
「なあ、なんか悩んでることがあるのか?それとも、そんなに俺がストレスか?」
と言ってきた。
私は意味が分からなくて、何も言えずにただポカンとしていた。
「お前にとって、俺はそんなにもストレスなのか?」
先生は今にも泣いてしまいそうになっている。
「突然なんですか?」
私は、少しだけおどおどしながら聞いた。
すると長い沈黙があって、先生は衝撃的な言葉を口にした。
「お前リストカットしてるだろ」