居場所を下さい〜声にならないSOS〜
私たちは普段あまり使われない教室に入った。
無我夢中で走って来た。
だけど、これからどうしよう。
麻伊と話したいことはたくさんある。
だけど、なんて声をかければいいか分からなかった。
麻伊も感じていることは同じみたいで、お互い沈黙を保っている。
よし、声かけてみよう!
「「あのさっ……!!」」
「「!?」」
私たちは全く同じことを考えてたんだね。
声も反応も一緒だった。
どちらからともなく笑顔がこぼれ出す。
「麻伊、うちらって離れらんないのかもね!!」
「確かに、悔しいけど梨美ほど気が合う人はいないかも☆」