居場所を下さい〜声にならないSOS〜
麻伊と塾
それから他愛のない会話を何時間もした。
久しぶりに何時間も笑いっぱなしだった気がする。
気が付けば、外はもう真っ暗で、星がキレイに輝いている。
時計を見ると、なんと夜の8時だった。
「やばい!!もう塾始まっちゃった!!」
「梨美、この前言ってた先生とはどうなったの?」
「話したいんだけど、時間無いからまた今度!!じゃぁまた明日ね☆」
「う…うん。バイバイ*」
麻伊はまだ何か言いたそうだったけど、私は振り向かず走りだした。
そうして明日話されることになった麻伊の話。
これがまた私の人生に大きな影響を与えることになるとは、その時はまだ知るよしも無かった。