居場所を下さい〜声にならないSOS〜
確かに家族は好きだった。
でも、信頼することが出来なかった私にとって、あの頃の家族という存在は偽りの世界でのままごとに過ぎなかった。
家族に心配をかけたくなかったわけではない。
信頼があれば、どんなに迷惑をかけることになっても話していただろう。
自分で話さないと決めたことによって、私は更に追い詰められた。
学校でも家でも本当の自分を分かってもらえず、もはや私の気持ちを知っている人間はいなかった。