<BL>   お前は俺のものだ。
  航大が居なくなって、次の日


俺は、学校に行った。

もしかしたら、会えるかもしれないと思ったからだ。


でも、航大はいなかった。


聞いてみようかな。



「あの、先生」


「古賀、どうしたんだ」


「航大、どうしたか、知りませんか?」


「航大? あー、高松なら、私用でしばらく休むと聞いたが」


「そうですか、ありがとうございます」




航大には、会えないんだ。







航大が居なくなって、一週間がたった頃。


学校では、皆が航大の心配をし始めた。


俺に航大の事を聞かれても答えられない。


航大が居なくなって、泣いたりはしなかった。

航大居るから、親に何て思われようとも生きてこれた。

けど、その生きる気力も、生きる意味も無くなった。



俺にとっては航大は、空気と一緒。


側にいるのが当たり前。
無いと生きていけない。


窒息しそうになる。


航大に…会いたい。


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