不思議なこの世界(仮)
「うっ……」
私は今まで気を失っていたようで、目を開けたら信じられない光景が広がっていた。
「う…そ…」
私は学校の図書室にいたはず。なのに、目の前に広がっている光景はたくさんの木々が生い茂っていた。どこかの森のようだ。全然頭の中が整理できずに、私は頭を抱えた。
私は図書室にいて、本を開いて、そしたら急に眩しくなって……
「さえちゃんは!?」
あの時さえちゃんも一緒に居た。だけど、さえちゃんはいない。
私、1人……?うそ、どうすればいいの?ここはどこ?
「いちご……?起きた?」
「さえちゃん……?ほんとにさえちゃん?」
草影から出てきたのはさえちゃんだった。私は立ち上がってさえちゃんに抱きついた。不安で不安で仕方なかったから、ものすごく安心した。