湖都子のポエム3
彼女を追いかけて…
オレではない男と幸せに過ごしてる
幸せそうな姿
それは決してオレのものじゃなかった
それでも嬉しかったんだ
寂しくなかったわけじゃないけど
彼女の幸せを願っていた
だからもういいんだ
これ以上の望みはもうしない
そう思っていたのに…
彼女の涙を見て…
胸が痛いよ
別れて泣いている
かわいそうと思う気持ちと…
喜んでる気持ちと…
やっと見つけた俺の天使
彼女のためならどんなことだってできる
そばにいるから安心してよ
大丈夫だよ…オレがいるから大丈夫だよ
なんでこんなに愛しくてたまらないんだろう
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告白のタイミングを探っている間に、他の男とつき合っていた愛里。俺の入るスキは、もうなさそうだね。はぁ、ため息が出る
こんなことになっちゃって、正直辛いけど、愛里のことを嫌いになりたくないし、愛里に嫌われたくないし、一緒に過ごしてきた時間を忘れたくないんだ。
愛里と出会ってから幸せだったし、すごい好きだった。この恋がイヤなもんだったなんて思いたくないし…もう、そんなの気にしない。もうネガティブに考えるのをやめて…ゆっくりと瞼を閉じた。
言えない…好きなんて言えねぇよ。俺はずっと愛里しか見てなかった。ずっと大好きだった。でも、俺が告ったら、愛里は絶対に困んだろ。言わねーよ。好きなんて言わねーよ。愛里を困らせたくはないから。
以前と変わらない愛里の笑顔。愛里が幸せならば、幸せを願って…でも諦めない。だって片思いするのは、俺の勝手でしょ?
そして、幸せだったはずの愛里は、事故にあった。男と一緒に…
なんでこんなことが起きるんだ。そして、あの男と別れて、ここにいては、危険だと判断し、愛里は1人で日本に帰った。
愛里の心の傷の深さは、俺にはわからない。愛里を追いかけて、日本に向かったアッシュ
「会いたくなって、来ちゃった」
笑顔で迎えてくれたけど、時折見せる寂しげな表情が、俺の心の痛みを助長させた。いつもの優しい瞳の中、寂しさが見えるようで、目を逸らしてしまった。
泣いている愛里…愛里は沢山辛い想いをしているから、傷つけたらって不安になる。
泣いている愛里を思わず抱きしめてしまった。
事故のこと、彼とのこと全てを話してくれた。
愛里は1人じゃないよ。俺が、そばにいるよ。
「幸せだから笑顔になれるんじゃない。笑顔でいると幸せになれるって信じてるから、泣かないで…辛い時こそ、笑って。愛里には、笑顔が似合ってる…よ」
大学を休学して、父親の仕事を手伝うことにした。そして、愛里には通訳を頼んだ。