黒猫の気ままに
夜、静まり返った部屋の中で足音が聞こえた。



目が覚めた僕は、耳を立てて様子を伺った。



あれか、泥棒。



この前テレビでやっていた、家にあるものを持っていく、いけない奴の事。





…それはいけない。



とにかく僕がやっつけないと…。



飼い主さんは困るかもしれない。






と思った次の瞬間だった。



僕は首ねっこを掴まれ、小さな袋へと押し込められてしまった。



持っていかれるのは僕だったんだ…。





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