黒猫の気ままに
そうして数日間の話になる。
しばらく白は生きるためのご飯を食べ続けた。
この街には沢山の食べ物屋があるため、裏に置かれたポリバケツの中身は白を空腹にさせることもなかった。
元気、といえば多少違うところもあるかもしれないけれど、今の白にはその言葉が一番合ってる気がした。
そして白はこの街にしばらく居続けた。
いや、動けなかった。
何処へ向かえばいいかわからなかったから。
だから街中をあちこちあちこち歩き回っていた。