黒猫の気ままに
そんな時の出来事だった。
白はいつもと同じ道を通って、いつもと同じこの通りに足を運んだ。
この時間帯には猫が少なくて人が多い。
通りを歩く人の提げた袋の中には、食べが入っているとゆうことも学習済みなのだ。
そんなわけでここに来た。
来た…のに、通りの雰囲気はいつもと違っていた。
人がいない。
何でだろ。
昨日はあんなに人がいたのに。
白はしばらく歩き回ってみてから、やがて諦めて元来た道を帰ろうとした。
すると、前方に黒い影が立ち塞がったのである。