シ・ン・デ 〜身代わり〜



1時間後…………


『裕太!身代わりカードはあったの!?』


裕太はにも言わない。良く見るとその手には……


『身代わりカード……』


裕太は誰を身代わりにするのだろうか。


皆、裕太から目を逸らす。


しばらくして裕太が喋る。


『俺さ、気に入らない奴が居るんだよね。だから……夏希!お前が死ね!』


夏希が身代わり!?


けど、裕太も夏希達にいじめられた事あるんだっけ……


『え……?ちょっと、私はもうアンタの事いじめてないわよね?冗談はよしなさいよ。』


怒ったような顔の夏希。けど、裕太は睨みつける。本気だという事を知った夏希は


『ごめんなさい……ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!』


けど、もう遅かった。もうすぐ14時だ。


『ごめんなさい!ごめんなさっ……うっ!
苦しっ、たずけて……』


助けての最後の一言で夏希は死んだ。


人が1人死んだんだ。しかし、誰も文句は言わなかった。


夏希は元々嫌われていたから。






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