ヒミツの未来穴
その時、すぐに目を覚ました。
亜久登はやっぱり深刻そうな顔をしてた。
聞きたくないけど聞きたい
『亜久登……未来の私って、死んだの?』
亜久登は驚いたような顔をした。
何も言ってくれなかった。
しばらくすると、重い口を開いてに喋り出す亜久登。
『日和の言う通りだよ……未来の日和は死んだんだ。日和はガンだったんだ。俺に隠してて日和が病気だってことも、日和が死んだ時に知った。』
私はその場で立ち尽くした。
は……? 病気で死ぬの?私は……
悲しさと悔しさのあまり涙さえ出なかった
突如、目眩がした。