ヒミツの未来穴
サス……サス……
誰かが私の頭をなでてる……
『ん……』
私は正面を見る。
『起きて……すぐにさ……好きな人に……会えるって……こん……なにも、幸せ……なんだな。』
亜久登……?
嘘……夢でも見てるのかな?
急に涙が出てきた。
『じゃあさ、これからはずっとそうなるようにしよう。ずっと一緒にいよう。ね?』
『何だそれ……プロポーズみたいだな……
プロポーズは男が言うもんなんだよ……?』
『そんなの時代遅れだよ?今は早い者勝ちなんだよ』
亜久登はクスッと笑った。
やっと、亜久登が目を覚ましたんだ。
待ち続けたこと4年。
奇跡が起きた。