ヒミツの未来穴
お別れ
それから5年後の事だった。
私達は24歳。都は5歳だ。
あるときの事だった。
『うっ……おぇっ!』
と、いきなり吐いてしまった。
『おかーしゃん大丈夫?』
と、都は心配をしてくれている。
私は病院に行く事にした。
でも、もう病名も、いつ死ぬかも分かっている。
高校生の時のタイムスリップで……
『検査の結果ですが……ガンですね……
後、半年も持つか……』
やっぱりだ。
けれど、知っていた事なのに……
亜久登と都と離れるのがつらくて……
涙が出てくる。